あるラジオ番組
梅雨の時期になりましたが、この頃になると以前聞いたラジオ番組を思い出します。
川柳で「借りた傘、雨が止んだら邪魔になる」同様に「親の恩、嫁をもろたら邪魔になる」この番組の中で、中年女性の手紙が読まれました。「ある日の夕方、突然の雨で慌てて洗濯物を取り込んでいると、前の家の軒先に新聞配達の少年が居ました。少年は新聞が濡れない様に小脇に抱えて雨はいつ止むのだろうと困った顔をしていました。私は傘を貸してあげようと思い、慌てて玄関へ行き傘を取ると新しい傘で、知らない少年だし、この傘を貸したら返って来ないかもしれない、と思い何箇所か破れている古い番傘を手にしました。そして少年に、「この傘をどうぞ」と言うと少年は物凄く喜んで、その傘をさして自分は濡れているのですが、新聞が濡れない様に傘でかくして走って行きました。次の日、その少年はちゃんと傘を返しに来ました。「昨日は有難うございました」と綺麗に干した傘を捧げる様に返し、「この傘のお陰で新聞も濡れなかったし、配達時間にも遅れませんでした」と少年は言いました。昨日どうせ傘を返しに来ないだろうと思った自分の気持ちが物凄く恥ずかしくなり、その傘を受け取って「いいえ」と言う声がとても小さくなってしまいました。そしてその傘を広げてみると、破れていた所が全部綺麗に貼られていました。おそらくその少年の母親が貼られたのでしょう。それを見てさらに恥ずかしくなりました」他人に心から優しくしてあげられる自分になりたい、と同時に他人に優しくしてもらえる自分でありたい。この女性は今の自分では優しくしてもらえないだろうなと反省をしたそうです。この手紙を読まれたアナウンサーは、自分が困った時に人の好意を素直に受けて感謝をする様な子に育てたい。こんなお母さんに自分はなりたいと思いました。合掌