五節句
七月七日は七夕です。七夕は中国の乞功奠(きこうでん)と言う儀式から来ています。この儀式は彦星様と織姫様にお供え物をして、女の子が手芸を上手に出来る様に、祈った日なのです。日本には奈良時代の宮中に伝えられて、宮中の女性達が色々な事をお祈りしたのが始まりで、我々民間に広まりました。その時は織物が盛んでしたので、織工さん達が「どうか良い織物が出来ます様に」とお祈りしたのが始まりです。この様に暦の上では色々な行事があります。一月七日は人日(じんじつ)と言って七草粥を頂いて、その年の息災延命、無病息災を祈る日です。私も先祖供養の時に初めて分かった事ですが、その家のご先祖様が今年の七草粥は特に美味しいと言われたので、後でお聞きしたら普通の水でなく、活性水素入りの水で焚かれたそうです。味の違いが分かると言う事は、毎年食べておられたことがハッキリ分かったのです。特に若い方は七草粥を余り重視してない方が多く、作らない家が増えたそうです。三月三日は上巳(じょうし)と言い雛祭りです。五月五日は端午の節供です。そして今日の七夕で、九月九日は重陽の節会(ちょうようのせちえ)と言って菊の花を神様にお供えして、夏バテが秋に残らない様に、年内の残りの月日を健康で居られます様にとお祈りする日です。これは中国の陰陽道から来ているのですが、陽と言う字は太陽、男性、春、奇数を表していて、陰は月、女性、秋、偶数を表しています。以上を五節供と言います。この他に満月のお月見もなかなか心穏やかになり良いものです。この様に日本では昔から古式ゆかしい儀式があり、どれもそれぞれに大切な意味があって決められていますので、出来るだけ行事に沿って行いたいものです。これらの行事は魂を穏やかにして必ず魂の向上につながるし、その結果来世は今より良い環境に生まれ変わるであろう、とご神仏がおっしゃいました。
合掌