新年の挨拶
明けましておめでとうございます。昨年は色々とご協力頂き誠にありがとうございます。お蔭様で今年も無事新年を迎える事が出来ましたことを、心から感謝いたします。
今年は兎年です。兎に因んだ熟語に「二兎追うものは一兎をも得ず」の言葉があります。読んで字の如しで欲張って二つの物事をしようとすると、どちらも成果を得られないと言う意味です。何事も進める場合、時にはふと立ち止まり、よく考えて退歩する勇気も必要です。立ち止まり一歩下がる事で、危険を回避出来るかもしれません。しっかりした意志を持って退歩し、そのあとよく考え工夫をすることで、谷間や崖っぷちを避けて通ることが出来ます。今年はあせって二兎を追いかけず、確実に一歩ずつ前進し、良い結果を出し、後悔のない年になる様に努力致しましょう。
毎年元旦の初ゴマで不動明王様からお言葉を頂きます。
『一年の計は元旦にあり、と言われている様に元旦に一年の計画をあれこれ考える。その中に必ず忘れずに入れなければならないことは、心の浄化である。昨年より今年、今年より来年、と年々心が浄化されなければならない。その方法としては過ぎ去ったことは思い起こさないこと、未来に来るか来ないか判らない不安を想像して悩まないこと』と説かれました。
過ぎ去ったことにこだわり過ぎると、あの時は良かったのに、何故今は上手くいかないのかと考えたり、将来病に成ったらどうしょう、子供に何かあったら、お金が無くなったらなど将来の不安は数えきれない。それらの事柄が心の浄化を邪魔します。将来のことは何事か起きた時に、しっかりと考え解決する努力をするべきです。未来を悪く考え悩むことは愚かなことであり、折角与えられた幸せを無駄にします。その結果来世では幸せうすい生活が待っていることになります。
この聖法院の御聖地を『心のふるさと』として、今年も皆様の御参拝をお待ちしております。
合掌