春季大祭
今年もご神仏のご加護と皆様の御協力のお蔭で、無事に春季大祭を迎える事が出来ました事を心から感謝致します。今月はお釈迦様の生誕月です。日頃のお釈迦様から説いて頂くご法話に対し、感謝しながら甘茶を掛けましょう。午後からご先祖様が心待ちにしておられる施食供養です。別名施餓鬼供養(せがきくよう)とも呼ばれていますが、聖法院では古くからのご先祖様全員に飲食が施される事を願い、施食供養(せじきくよう)と名付けて居ります。施餓鬼と言うと餓鬼道に落ちた霊にだけ、食を施す事になりますが、各家に仏壇がない場合は、ご先祖様に食事をお供えする事が出来ません。従ってせめて年に一度だけでもお食事を届ける事が出来たらと願って居ります。例え仏壇があったとしても、充分にお供え出来ない場合がありますので、そこを施食会で補う事が出来ます。
この行事はご先祖様の供養は勿論の事、自分自身に与えられた生命に感謝し更に長寿を願う意味もあります。言うまでもなく私達の生命は、様々な生命を食する事によって維持され成り立っています。肉や魚、野菜など全ての生命に対して感謝をする儀式でもあります。直接のご先祖様ばかりでなく、有縁無縁の方々や、もしかしたら遠い先祖で餓鬼道から抜け出せない霊に対しても、供養する事によって助ける事が出来ます。施食会の功徳は極めて大きいとされています。私達もこの行事を通じて譲り合いの心、分かち合う心、むさぼらない心、慈悲の心を養いましょう。 合掌