魂浄化への進級テスト

 信仰を続けるコツはありますか?と聞かれることがあります。見えない世界の話ですから素直に説法を聞き、信じることです。お大師様が『様々な苦難はあの世からのメッセージで、魂の進級試験のようなものだ』と説かれました。その問題集によって病気や仕事など、困難をきっかけに自分を見つめることです。その対応や答えによって魂向上の進級が出来るか、否かです。

 私も信仰の初めは、病気や怪我、交通事故など色々悪い事ばかりが起きましたが、なぜ信仰をやめなかったかと言えば、自分自身を信じていたからです。次々難事があるのは自分には判らない何かがあるのだろう。信仰したから悪い事が起きるのではなく、自分のどこが悪いのか?当初は神様の声が聞こえた訳ではないので、それを教えてくれる人はいませんでした。自分に都合が悪い事が起きた時、すぐに信仰のせいにして辞める人がいます。その人は自分さえも信じられなくなったのかな?と思います。

 ある人は「胸にバ〜ンと響く説法があったら、また立ち上がれる」その時、すかさず弘法大師様が『今どんなに良い説法を聞かせても、またその次の説法、またその次の説法と際限なく言うであろう。今いかような説法を聞かせても、何の値打ちもない』とおっしゃいました。
自分自身を信じ、みつめるしかありません。人間とは本当に弱いものです。一番自分がみじめな時、苦しい時、悲しい時、どのように信仰を考えるか?どのように御神仏に対し礼拝できるか、によって次の幸せが巡って来ます。

 私達の心の中には全員御神仏が居られますが、心の前の番兵は鬼です。心の中の御神仏が居られるところの前には、必ず鬼がいます。御神仏に会うには、鬼と戦う必要があるのに、そこから逃げ出そうとしている。しかし鬼が出て来たという事は、信仰に深く入った証拠です。もう少し頑張って頂きたいと思います。信仰に迷いが出て来た時が、鬼が現れた時です。この鬼に打ち勝てたら御神仏に会える。すると二度と揺るぎのない信仰を見つけることが出来ると思って下さい。どんなに素晴らしい人でも鬼と戦わないと、迷いの無い信仰とは言えません。
信仰に迷い、逃げ出す前に必ず聖法院に声を掛けて下さい。鬼との戦いに勝利した先に必ず御神仏が見守って居られることを忘れないで下さい。

合掌